ほくろは正式には母斑(ぼはん)と呼ばれ、表皮に存在する細胞の一種でメラニン色素を含むメラノサイトが、まわりの細胞より高密度で集合するため黒褐色をしている細胞の塊です。ほくろが無いという人でも、大抵の場合は体中を探せば一つや二つは黒いしみのようなほくろがあるもので、顔や手にできるほくろは占いや人相学の対象にされることがあります。
しかし、ホクロはメラノーマと呼ばれる悪性腫瘍の場合もあり注意が必要なのです。メラノーマは一見すると黒いホクロのようにみえるのですが、悪性黒色腫と呼ばれる皮膚がんの一種です。このがんは非常に悪性度が高く進行が速いため、治療が手遅れになると生命にかかわってきます。ほくろの大部分は単なるメラノサイトの集合体であることが多いのですが、時間の経過につれ痛みも感じず拡大するようなものは腫瘍であることがあります。良性か悪性かは皮膚科など専門の医師のもとでの研査が必要となりますので、ホクロが気になるという方は早めに受診することをオススメします。
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ほくろは母斑細胞という細胞の集団のことを言います。これは誰にでもあるもので、メラニン色素を産生すると小さな褐色や茶色のシミとして表れます。
母斑細胞の数が増加すると皮膚から盛り上がったほくろになります。メラノーマはメラノサイトと呼ばれる色素細胞ががん化したもので、良性のほくろであれば悪性腫瘍に変化するものではないと考えられますが、良性のほくろと思っているもののなかに、メラノーマの始まりのものがあることもあり、はっきりと解明されていないのが現状です。
メラノーマは大きく4つのタイプに分けることができ
1)末端黒子型
2)表在拡大型
3)結節型
4)悪性黒子型
があります。
日本におけるメラノーマの発生数は年間1500〜2000人と推測されており、メラノーマによる年間死亡者数は500人前後もいるそうです。メラノーマに有効な抗がん剤は少なく、いくつかの薬を組み合わせる治療法などが行われますが、標準的な治療方法は原発巣を手術により広めに切除する方法になります。
ほくろは誰にでも出来る可能性がありますが、ほくろを予防することが大切です。ほくろが出来てしまうのは、メラニン色素の異常産生によるものなので、メラノサイト自身の変質の原因となる紫外線や化学物質による刺激を避けることが基本です。紫外線に対しては、顔、首、腕、足など露出の高い部分をできるだけ減らし、UVカット素材などの洋服の着用や日焼け止めクリームなどで肌を紫外線から保護することが大切です。海外に比べて日本の紫外線と関係の深い悪性腫瘍の発症率は低いと言えるのですが、オゾン層の破壊など、環境変化が原因となって紫外線が増加していることも事実なので、充分な紫外線対策を考えていくことが大切です。
また、人工的に作られた化学物質の刺激によっても、メラノサイトの変質を誘導し、ほくろ化する可能性があるので強い刺激性のある製品も避けるようにしましょう。ほくろの切除や除去を考えている方も、悪性のほくろの可能性が無いか専門医で充分に検査をしてから施術するようにしましょう。